LCDパネルは非常に多くの画素(半導体)で構成されており、パネルが大きくなるにつれて正常に
動作しない画素いわゆる、ドット欠け、ドット落ち(画素欠点)が生じる可能性が大きくなりま
す。
現在のLCDパネル製造技術では完全にこのような画素欠点を無くすることは難しいのが実状のよう
で、画素欠点をなくそうとすると、液晶ディスプレイの価格が何倍にもなってしまうそうです。
現在のTFT液晶の製造技術においては、0.01%以下のドット欠けの発生は許容範囲ということにな
っているそうですが、SXGA(1,280×1,024)の場合、1,310,720(約131万)画素となり131万
画素の0.01%は131個、つまり131個までの画素欠点は許容範囲という事になります。
さすがに、131個ものドット欠けがあれば初期不良交換の対象になると思いますが、3〜4個程度
のドット欠けでは取り合ってもらえないのが現状です。
画素欠点には大きく分けて以下の4種類があります。
1. 輝点
R、G、Bのいずれかのドットが光っている欠点をいいます。これは白画面では見られません。
2. 明点
糸屑などの異物による影響やカラーフィルターの破れ・クロムマスクの破れにより明るく(白
っぽく)光っている点(線)状のものです。
輝点よりもはっきりとしていないものもあり、大きさによって見え方が変わります。
3. 黒点
R、G、B のいずれかが光っていない欠点をいいます。黒画面では見られません。
4. 暗点
黒ゴミ、異物などでシミのように暗い点をいいます。白画面で見られやすいですが、他の画面
ではあまり目立ちません。
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